シェルが完成したら、今度はドライバを組み込んでいきます。
まず、完成したシェルの先端に穴を開けていきます。直径2ミリです。今回は2ドライバで組むので、2つ開けました。
穴を開けるときはハンドドリルの方が失敗がなくていいです。電動だと一気に行ってしまうので、細かい調整がききません。
開けた穴の側面はざらざらの粗い面になってしまいますが、あとでレジンで埋めるので気にしなくても大丈夫です。
そのあと、外側の開口部を紙やすりなどで均します。ドライバのサイズと耳の深さに合わせてシェルの高さを調節してください。
さらに、コネクタ部の溝を掘っておきます。MMCXを使うので、5mm程度の半円を開けておきます。
次に、ドライバにケーブル用のコネクタをハンダ付けします。カスタムIEMはわりと2ピンのコネクタが多いのですが、自作する場合はMMCXコネクタの方が作りやすいと思います。
2ドライバですが、ネットワーク付きのドライバ(Knowles GK-31732)を使用したため、ネットワーク設計はしていません。
MMCXは中心のピンとそれ以外で極性を分けるのですが、ShureやWestoneが中心をプラス、外側をマイナスとしているため、それに合わせます。
線材はオヤイデのPCOCC-Aリッツ線を使用しています。GK-31732の内線と比べて太めですが、その分音質は期待できます。
ハンダの付け方のコツですが、しっかりリッツ線の表面のエナメルを溶かして、金属にハンダを密着させることです。慣れないと結構苦労するので、高価なドライバを使用する前に練習することをお勧めします。
次に、ドライバに音導管をつなぎます。音導管は内径2mmのものを使用します。音響フィルターを仕込むためです。
ただし、2mmだとBAドライバの出口(スパウト)に対して余裕があるので、内径1mm、外径2mmのシリコンチューブをスペーサーとして挟み込みます。
チューブとドライバはUVレジンで固定します。爪楊枝などを利用して少量のレジンをうまく使います。
抵抗の大きいフィルタは高音のカットだけでなく、ボリュームを全体的に抑える効果があります。
音導管にスペーサーとしても使った外径2mmのシリコンチューブを通し、さらにシェルに開けた穴に導きます。
音導管の長さを合わせながら、カナル部の内側をレジンで埋めます。音導管をしっかり埋めて固定します。シリコンチューブはレジンとくっつかないため、あとでスルリと抜くことができます。
さらに、MMCXコネクタを溝に合わせて接着します。
ピンボケは許してください。
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