SE530といえば、TF10Proと同時期に発売され、フラッグシップとして常に比較されてきた機種です。
私はTF10PROを買いましたが、豊かな中低音のTF10PROに対してボーカル域がとても綺麗な機種として評価されていた機種です。
今は後継のSE535が出ていますが、ドライバは同じものを使っています。
前回TF10Proのリモールドにはかなり満足できたんですが、新しいシェルを作成するため耳型を起こし直してました。
そして日々ヤフオクをウォッチしているとたまに掘り出し物がでてきます。
今回はSure SE530のジャンク品が5000円程度で手に入りました。
ケーブルが断線していますが、ドライバは問題なく動きます。
殻割りしてドライバを取り出します。
TF10Proより簡単に取り出せました。
シェルは今回新しい試みで作成してみました。
シリコン型のカナル先端部分に柔らかい素材を使い、遮音性をより高めようという試みです。
使用した素材は、パジコのUVレジン 太陽の雫 グミータイプです。
普通のUVレジンと違い、硬化してもシリコンゴムのように柔らかです。
他社でもソフトタイプは出ていますが、それよりさらに柔軟性があります。
グミータイプでカナル部を作る場合、後から音導管を掘る方法が取れません。
これまでと同じ手順で作成した透明シリコンのメス型に、あらかじめ音導管となる2mmのシリコンチューブを針金とともに刺しておきます。
これを使って・・・
こんな感じに音導管を作っておきます。
ここに、カナル部にグミータイプのUVレジンを流して固めます。
斜めに角度をつけておくといいと思います。
あとはハードタイプのUVレジンで、いつもと同じようにシェルを作成します。
取り出す際は、カナルがちぎれないよう注意してください。
柔らかいので、無理に引っ張ると簡単にひきちぎれます。
上は気泡が少し入ってしまいました・・・失敗
グミータイプのUVレジンは透明度も高く綺麗です。
お菓子のグミのような感触で、結構柔軟に曲がります。
この新しいシェルを使って、SE530をリモールドしてみました。
あとの工程は基本的にTF10PROの時と同じです。